Power BI × Pythonで売上予測!スクリプト活用で広がるデータ分析

これまでの記事では、Power BIで売上や利益率を可視化し、多角的に分析する方法を紹介してきました。
しかし、経営判断に役立つのは「これまでの実績」だけでなく「これからどうなるか」という未来の視点です。
例えば:
・来月の売上を予測して在庫計画を立てる
・繁忙期を見越して人員を配置する
・中長期の売上トレンドを把握して投資判断を行う
こうしたニーズに応えるのが、Power BI × Python による予測分析です。
Power BIでPythonを使う準備
Power BIでは、Pythonスクリプトを直接実行できます。まずは環境を整えましょう。
・Pythonをインストール(Anacondaなどのディストリビューションが便利)
・Power BI Desktopの「オプション」からPythonスクリプトの実行環境を設定
・必要なライブラリを導入(例:pandas、matplotlib、prophet など)
これでPower BI上でPythonを使えるようになります。
Prophetを使った売上予測
Facebook社が開発したProphetは、時系列データの予測に強いライブラリです。シンプルなコードで高精度な予測が可能で、ビジネスデータの分析に最適です。
Prophetを使えば、売上データから以下のような予測ができます。
・今後数か月の売上推移
・季節性やトレンドを反映した予測曲線
・信頼区間を含む予測値
たとえば、売上データを「日付」と「売上金額」で準備し、Prophetでモデルを作成すると、未来の売上を見通すグラフが生成されます。
Power BIで予測結果を可視化
Pythonスクリプトの実行結果は、そのままPower BIのデータセットとして取り込めます。
これにより:
・予測値と実績値を並べて比較
・予測トレンドを折れ線グラフで表示
・信頼区間を含む予測をビジュアルで表現
が可能になります。
つまり、Pythonで生成したデータをPower BIのダッシュボードに組み込み、他の指標やフィルターと組み合わせて分析できるのです。
Python連携のメリット
- 標準機能を超えた予測・機械学習が可能
- Pythonの豊富なライブラリを活用できる
- 分析結果をPower BIのレポートとして共有できる
これにより、中小企業でも専門的なデータサイエンスをノーコード感覚で取り入れられるようになります。
まとめ:ポイント
- Power BIではPythonスクリプトを実行できる
- Prophetを使えば、売上予測を簡単に実現可能
- 予測結果をPower BIで可視化し、意思決定に活用できる
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