Power BIでSQL Databaseに接続!ノーコードで始めるデータ活用

これまでの記事では、ExcelやCSVを中心にデータを取り込み、レポートや可視化を行いました。
ただし、実際の業務では「売上や商品マスターはSQL Databaseに保存されている」というケースが多いものです。
Power BIなら、データベースに直接接続して最新データを利用できるため、
・データの二重管理が不要になる
・大量データでも効率よく扱える
・常に最新の情報でレポートが作れる
というメリットがあります。
Power BIで利用できるデータソース
Power BIは、Excel以外にも幅広いデータソースに対応しています。
ファイル系:Excel、CSV、XML、JSON
データベース系:SQL Server、Oracle、Access、MySQL、DB2など
オンラインサービス:Azure、Microsoft 365、Salesforce、Googleサービス、Webサイトのテーブルなど
スクリプト系:RやPythonでのデータ取得も可能
中小企業でもよく利用されるSQL ServerやAzure SQL Databaseといったデータベースに対応している点は大きな魅力です。
SQL Databaseに接続する
実際にAzure SQL Databaseへ接続する流れを紹介します。
1.Power BI Desktopで「データ取得」を選択
2.カテゴリから「Azure SQL Database」を選択
3.サーバー名とデータベース名を入力
4.初回は認証が必要
5.接続後、データベース内のテーブル一覧が表示
例えば「商品データ」と「売上データ」を選んで「データ変換」をクリックすると、Power Queryエディタが開きます。
Power Queryでのデータ加工
Power Queryは、SQLの知識がなくてもGUIでデータ加工ができる便利な機能です。
- 列や行の編集
- テーブルの結合(マージ)
- 列の追加や変換
- フィルタや統計関数の利用
例えば、売上データに商品データを結合し、商品コードで紐づけます。さらに大分類・中分類を展開し、「バイク」のみをフィルタすれば、対象データが簡単に絞り込めます。
また「購入日」と「中分類」でグループ化して販売数を合計すれば、分析用データが完成します。
レポート作成
加工したデータをもとにレポートを作成します。
- スライサーで「購入日」を指定し、期間を絞り込み
- テーブルで「中分類」と「販売数」を一覧表示
- 積み上げ縦棒グラフで日付ごとの販売推移を可視化
これらがすべてノーコードで実現可能です。SQL文やプログラミングを一切書かなくても、直感的に操作できるのがPower BIの大きな魅力です。
まとめ:ポイント
- Power BIはExcelだけでなく、データベースやクラウドサービスにも接続可能
- SQL Databaseに接続すれば、最新データをそのまま分析に利用できる
- Power Queryを使えば、ノーコードでデータ加工や結合が可能
- 作成したデータを使ってレポート化すれば、即戦力のBIツールとして活用できる
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