DNSとは?地図アプリで簡単理解!ドメインと各種レコードを分かりやすく解説 

中小企業がホームページやメールを利用する際に必ず登場する「ドメイン」や「DNS(Domain Name System)」という言葉。しかし、ITに詳しくない人には難しく感じることも多いのではないでしょうか。この記事では、DNSの仕組みを地図アプリや店舗の看板に例えて、初心者でも簡単に理解できるように解説します。 

「ドメイン」とはお店の看板や店名のようなもの 

まず「ドメイン」とは、インターネット上で使われる自社の名前、つまりお店の名前や看板のようなものです。例えば「example.com」というドメインがあったとします。これは、インターネットという広大な世界の中で「example」という名前のお店を運営するための看板になります。ユーザーは、この店名を頼りにホームページやメールサービスにアクセスします。 

「DNS」はインターネットの地図アプリ 

では、その店名をもとに、目的のウェブサイトを探すためにどうすればいいのでしょうか?ここで登場するのが「DNS(Domain Name System)」です。DNSは地図アプリのような役割を果たします。地図アプリを使えば、店名を入力するだけで、そのお店がどこにあるかを教えてくれますよね。同じようにDNSは、入力されたドメインを正しい場所(サーバ)へと案内する役割を果たしています。 

DNSの各種レコードは地図に載っている情報 

DNSには「レコード」という情報が含まれています。これらは、地図アプリ上で表示されるお店の住所や連絡先などの情報のようなものです。ちなみに自分のお店の情報が載っているページをDNSでは「ゾーン」と呼びます。この「ゾーン」には主に以下のような種類のレコードがあります。 

■ NSレコード|地図アプリの種類 
「NSレコード(ネームサーバレコード)」は、どの地図アプリでお店の情報が管理されているかを示しています。例えばGoogleマップなのかAppleマップなのか、どの会社の地図を参照するかを指定する役割を果たします。 

■ Aレコード|お店の住所 
「Aレコード(Addressレコード)」は、実際のお店の住所にあたります。ドメイン名(店名)を入力すると、DNSはこのAレコードを使って実際にウェブサイトが存在するサーバ(住所)へとユーザーを誘導します。 

■ MXレコード|連絡先(郵便や電話番号) 
「MXレコード(Mail Exchangeレコード)」はメールのやり取りを行うための情報です。お店の連絡先や電話番号のように、メールをどのサーバに届けるかを示しています。 

■ CNAMEレコード|お店の別名 
「CNAMEレコード(Canonical Nameレコード)」は、あるドメイン名を別のドメイン名に関連付けるために使われます。例えば、お店に複数の名称(ブランド名や通称)があるようなイメージです。一つのウェブサイトを複数のドメイン名でアクセスできるようにするときに役立ちます。 

■ TXTレコード|お店の情報 
「TXTレコード(テキストレコード)」は、お店の営業時間や取り扱い商品など、追加情報のようなものです。メールの認証情報(SPFやDKIM)や各種サービス連携時の認証情報として使われます。 

DNSが正しく設定されていないとどうなる? 

もしDNSの設定が間違っていると、地図アプリでお店を検索しても正しい場所に案内されないのと同じように、ユーザーはウェブサイトにアクセスできなくなったり、メールが正しく届かないというトラブルが発生します。特に中小企業ではこうした設定ミスが業務に影響を与える可能性もあるため、DNSの設定を正しく行うことは非常に重要です。 

中小企業がDNSを管理する際のポイント 

中小企業でDNSを管理する場合、次のポイントを押さえておきましょう。 
・DNS設定を変更する場合は、内容を記録しバックアップしておく 
・DNSレコードの変更後は必ず反映を確認する(反映には数分〜数時間かかることがあります) 
・ドメイン管理を外注する場合は信頼できる専門業者を選び、設定内容を共有する 

また、自社のドメインを取得・管理する際は、信頼できるDNSサービスを選ぶことで、安定した運用が可能になります。 

まとめ 

DNSは「地図アプリ」のようにドメインと実際のインターネット上の住所を結びつける大切な仕組みです。その仕組みを理解することで、DNSを安全かつ効率的に運用することができます。中小企業がウェブサイトやメールを安心して利用するために、DNSの仕組みを正しく理解し、適切な運用を行っていきましょう。 

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