【個人事業主向け】e-Taxで予定納税を完了させる方法

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個人事業主は前年の所得税額が一定額を超えると、7月(第1期)と11月(第2期)に「予定納税」を前払いします。6月中旬には税務署から通知書が届き、納期限までに納めないと延滞税が発生します。

「税務署に行く時間がない」「紙の納付書が見当たらない」という声は少なくありません。そこで活躍するのが国税電子申告・納税システム e-Tax です。マイナンバーカード対応スマホがあれば、オフィスや自宅で完了。キャッシュレス納付なら領収書の管理も不要になります。


予定納税の基本

  1. 対象者
    前年の所得税・復興特別所得税合計額が15万円超。青色申告特別控除後の利益が目安になる。
  2. 金額
    前年税額の2分の1ずつが第1期・第2期に振り分けられる。通知書に記載。
  3. 納期限
    • 第1期:7月31日
    • 第2期:11月30日
  4. 減額申請
    今年の利益が大幅減の場合、e-Taxで「予定納税額の減額申請書」を提出可。結果は電子通知で確認できる。

予定納税利用前に準備するもの

予定納税をe-Taxで行うには「ダイレクト納付」がおすすめです。

ダイレクト納付はe-Tax上に納税用の銀行口座を登録しておくことで、e-Tax上ので簡単に納税ができる仕組みです。
このため、初回登録時にダイレクト納付用のインターネットバンキング可能な銀行口座情報を用意して登録しておく必要があります。

また、実際に納付する際には、予定納税の金額が記載された通知書と、マイナンバーカードを登録したスマホを用意しておくといつでも簡単に納付が可能です。


ダイレクト納付の方法

1.e-Taxにログインして、マイページ内から「還付・納税関係」を開く

2.「ダイレクト納付」から「金融機関・口座を追加する」から、ダイレクト納付の利用届書を提出します。
  ここでインターネットバンクの口座情報を登録します。口座番号やインターネットバンキング用のIDなどが必要になります。

3.ダイレクト納付利用届出書の提出が完了すると、e-Taxのお知らせに「ダイレクト納付利用届出」の受信通知が届きます。
 このあと、金融機関などによりますが数日から1週間程度で、同じようにe-Taxのお知らせに「ダイレクト納付登録完了通知」の受信通知が届きます。

4.ダイレクト納付登録完了したら、e-Taxから「申請・納付手続きを行う」から「納付情報登録依頼」開きます。
 ここで、予定納税の通知書に書かれた税目や課税期間・申告区分、納付額を記入して納付情報の作成を完了します。

5.納付情報を作成すると、e-Taxのお知らせに「納付区分番号通知」の受信通知が届きます。通知を下のほうに「ダイレクト納付」項目があるので、すぐに納付する場合は「今すぐ納付される方」を開いて登録した口座を選択して納付します。納付完了すると「ダイレクト納付完了通知」の受信通知が届くのでこれで、予定納税の納付が完了です。

まとめ

今回、e-Taxのダイレクト納付で予定納税を行う方法を紹介しました。

これは、以前は予定納税の通知書と一緒に届いた銀行振込用の納付書で納付していましたが、ある時から納付書が届かなくなり、税務署の窓口に電話して送付してもらったりして手間がかかっていたのを何とかするために調べてみました。

予定納税の通知書にキャッシュレス納付ができるとのことで、いろいろ調べたり、最終的には税務署に行って教えてもらったりしてやってみた内容をまとめたものです。今後もこの方法で比較的、手間なく予定納税も対応できるかなと思います。

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